
料理やドリンク、デザートなどによく使う「はちみつ」
私は紅茶党なので、紅茶に少し甘みがほしい時にはよくはちみつを入れたりします。
そんなはちみつですが市場にはいろんな種類が出回り、専門店も数多くあるほど日本人に親しまれています。
数が多いのは良いのですが、多すぎていったいどれを選んで良いかわからなくなってしまうことがよくあります。
せっかくなら美味しくて良いはちみつを選びたいものです。
はちみつの種類
はちみつの種類と一口に言っても、いろんな種類があります。
メジャーなのは「アカシア」のはちみつ。一番クセがなく、食べやすいです。
一般的に売られているのもアカシアはちみつが多くなっています。
ちなみに、アカシアはミモザに似た植物です。
あとは、「れんげ」や「みかんの花」、「クローバー」や「ベニバナ」「そばの花」のはちみつなんてものもあります。
今の時期だとちょうど「桜」のはちみつも出回っている時期ですね。
食べ比べをしたこともあるのですが、私はやはりメジャーな「アカシア」が一番クセがなく、おいしいと思いました。逆にびっくりするような味だったのが「そばの花」のはちみつ。
私が食べたものは色も濃い茶色でクセが強く、野性味あふれる味でした・・・
本当に花によってはちみつの風味は変わります。
今はなかなかできないかもしれませんが、食べ比べ等ができるお店があれば、自分好みのはちみつを見つけてみてください。
マヌカハニーと普通のはちみつの違い
はちみつを好きな人なら、「マヌカハニー」の存在は当然知っているかと思います。
しかし、マヌカハニーと普通のはちみつの違いは何?と聞かれると返答に困ってしまいます。
「普通のはちみつより濃いのかな?」「天然ものなのかな?」「産地が違う?」などなど、
マヌカハニーと呼ばれるものはどういうはちみつなのかを、意外にも知らない人は多くいるのではないでしょうか?
マヌカハニーとは、
ニュージーランドだけに自生しているフトモモ科に属する常緑低い木、マヌカの木(Manuka:マオリ語、学名:Leptospermum scoparium)から採取されたハチミツです。
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このマヌカという花、1年で花を咲かせる期間が4週間と極端に少ない植物です。
蜜を採取できる期間が短いため、はちみつの価格も高価なものが多くなっています。
また、ニュージーランドの先住民たちが薬草や治療薬として用いてきた植物なので、希少価値が高いというわけです。
このマヌカの花蜜のみを蜂たちが採取したはちみつを「マヌカハニー」と言います。
蜂たちに採取する花を限定させる方法
マヌカハニーが何かわかったところで、疑問に思うのが、
「どうやって蜂たちに採取する花を限定させているの?」ということです。

蜂たちが花を限定しているのは、誰かが指示を出したり、コントロールしているわけではありません。
自然に集めるはちみつが限定されてしまうのです。
はちみつが花の種類ごとに分かれている理由には
- 植物が花を咲かせる特性
- 蜂の性質
が深く関係しています。
蜂が花の蜜を集めるのと同時に、花の花粉を運ぶ役目を担っているのは広く知られていることかと思います。植物としても、より多く確実に蜂に花粉を運んでもらう必要があります。同時にいろんな種類の植物が花を咲かせてしまっては蜂たちがオーバーワークになり、対応しきれなくなってしまいます。
なので花は咲く時期をずらし、蜂たちに確実に花粉を運んでもらえるようにするのです。
一方、蜂たちも「働きバチ」の名前よろしく、春になると大忙しではちみつを集めます。
忙しい蜂たちがどうやって蜜を集める花を選んでいるのか?
蜂たちは一番近い花を選んで飛んでいきます。蜂も効率を考えて仕事をしているのです。
また、ぽつぽつしか咲かない花よりも固まってたくさん咲いている花を優先します。
選ぶ花もなんでも良いわけではなく、糖度の高い蜜を持つ花を選んでいます。
糖度が低いと自分たちの羽で蜜を乾かし、80%近くまで濃縮する作業により時間がかかるからです。
その手間を考えると、糖度が高い蜜を持つ花を優先するのは当然ですよね。
また、それに加えてミツバチの飛距離は約2〜4Km。
蜂たちが飛んで行ける範囲も考慮して花を植えると、その花の蜜を採らざるを得なくなるのです。
そういった花や蜂たちの性質を利用して、はちみつ農家さんは巣箱の周りに採取してほしい花を密集して植えています。
こうやって私たちのもとにおいしいはちみつが届けられるというわけです。
おいしいはちみつを楽しもう
書いてきた通り、はちみつにはいろいろな種類があります。
特に春はいろんな種類の花のはちみつが出回ります。
私は先日「ラベンダー」のはちみつを買いました。上品な味で、とても美味しかったですよ。
春にしか食べられないものあるので、はちみつ専門店へ出かけてみてはいかがでしょうか?
蜂たちの努力を思い出しながら味わうと、よりありがたく、美味しく感じるかもしれませんね。